テキストサイズ

BL~中編・長編集~

第12章 ~こんどこそ一緒に~

「一時はどうなるかと思ったぜ。」

「ほんとほんと。」

「・・・・」

ニヤニヤしている二人を見て、何も言えずにため息をつく。

この二人、なんでこんなに仲がいいんだろ・・・・
前って、こんなに仲よかったっけ?

「はぁ・・・」

「? どうしたの、ハル?」

ため息をつきながら部屋に運んだ荷物を開けていると、シロが心配そうに声をかけてきた。

ため息をつく原因は、お前にあるんだけど・・・・

「別に・・・」

とは言えず、言葉を濁す。

うーん・・・父さん達について行けばよかったかもね。

「ほんとに?」

「うん。」

なんて・・・・

そんなこと思うわけないけど。

「それにしても、よくアメリカ行きを取り消せたよな。」

「父さん達を説得するの、すごい大変だったんだから・・・」

ストーリーメニュー

TOPTOPへ