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BL~中編・長編集~

第14章 ~人は見かけによらないにゃ~

僕の名前は鏡夜。 黒猫ですにゃ。

ご主人様の名前は桜木留架様。 お金持ちのお坊ちゃんですにゃ。

僕は元々野良猫。

そんな僕が留架様に飼われることになったのは、僕が留架様に助けを求めたから。

僕が足にすり寄ると、僕の体が汚いことなんて気にしないで、留架様は僕を助けてくれたんですにゃ。

優しい優しい留架様。

僕、留架様のこと大好きですにゃ。

ところで、留架様には恋人がいるんですにゃ。

その方の名前は小原亮様。

動物の僕から見てもよくわからないけど、たぶんかっこいいと思いますにゃ。

ちなみに・・・僕は亮様のこと、最初は嫌いでしたにゃ。

留架様が僕を拾ってくれたあの日、留架様のことを押し倒してたから。

僕には、留架様を襲っているようにしか見えませんでしたにゃ。

だから僕は、留架様を守ろうとして亮様に威嚇したんですにゃ。

まあ・・・今は亮様のこと、留架様の恋人として認めてますにゃ。

本人には内緒ですにゃ。

猫って、そう簡単には懐くような動物ではないんですにゃ。

ところで・・・僕が住んでいる小原邸は、とっても年功序列が厳しいですにゃ。

たくさんの動物が生活してる中で、僕は一番新米。

だから、先輩達に何かされても何も言えない。

元々人見知りが激しい僕は、そのことも原因で他の動物たちと仲良くなれなかったんですにゃ。

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