
BL~中編・長編集~
第18章 バラ園
「あの番組を?」
「…はい。 父さんが見ているのを偶然見て…テレビに映っている真さんの作品を見て、俺は固まりました。
真さんの作品が…今まで花なんてたくさん見てきたけど、見たこともないくらい綺麗で…
俺はその時初めて、父さんが花に魅せられる理由がわかったんです。
でも…」
「…?」
俺は少し遠慮がちに話した。
「こんな事言うのは失礼だと思うんですが…真さんの作品は…他の人が見たら綺麗だなぁって思うんだと思います。
でも、俺が見た真さんの作品は…すごく…寂しそうに見えたんです。」
真さんは驚いて俺を見た。
俺は少し微笑んだまま頭を下げて謝罪した。
「真さんの作品は、寂しそうに孤独な世界を表現しているように見えて…
でも、そんな作品の中にも少しだけ…ちゃんと優しさを感じて…
真さんの作品を見た時、俺もこんな風に花を咲かせたい…って今までにないほど強く思ったんです。
それが華道家っていう職業じゃなくても、庭師なら同じような事ができる。
俺は父さんにも謝って…ちゃんと高校に行くから俺に父さんの仕事を教えてって土下座までして…
父さんは最初は驚いて言葉も出なかったみたいだったけど、許してくれて…
俺に庭師の仕事を一からすべて教えてくれたんです。
だから、父さんには感謝してます。
でも、俺が変わるきっかけを作ってくれたのは真さんだから…
ずっと憧れてきたし、真さんは俺の恩人だから、お礼も言いたいってずっと思ってきました。
だから俺、真さんを怖いだなんてもう思いませんよ?
むしろ優しいと思います。」
そう言って微笑むと、真さんは何故か顔を赤く染めた。
不思議に思い首を傾げる。
「真さん…?」
声を掛けると、真さんはハッとしたように俺を見た。
「ああ…すまん。 何でもない。」
「…はい。 父さんが見ているのを偶然見て…テレビに映っている真さんの作品を見て、俺は固まりました。
真さんの作品が…今まで花なんてたくさん見てきたけど、見たこともないくらい綺麗で…
俺はその時初めて、父さんが花に魅せられる理由がわかったんです。
でも…」
「…?」
俺は少し遠慮がちに話した。
「こんな事言うのは失礼だと思うんですが…真さんの作品は…他の人が見たら綺麗だなぁって思うんだと思います。
でも、俺が見た真さんの作品は…すごく…寂しそうに見えたんです。」
真さんは驚いて俺を見た。
俺は少し微笑んだまま頭を下げて謝罪した。
「真さんの作品は、寂しそうに孤独な世界を表現しているように見えて…
でも、そんな作品の中にも少しだけ…ちゃんと優しさを感じて…
真さんの作品を見た時、俺もこんな風に花を咲かせたい…って今までにないほど強く思ったんです。
それが華道家っていう職業じゃなくても、庭師なら同じような事ができる。
俺は父さんにも謝って…ちゃんと高校に行くから俺に父さんの仕事を教えてって土下座までして…
父さんは最初は驚いて言葉も出なかったみたいだったけど、許してくれて…
俺に庭師の仕事を一からすべて教えてくれたんです。
だから、父さんには感謝してます。
でも、俺が変わるきっかけを作ってくれたのは真さんだから…
ずっと憧れてきたし、真さんは俺の恩人だから、お礼も言いたいってずっと思ってきました。
だから俺、真さんを怖いだなんてもう思いませんよ?
むしろ優しいと思います。」
そう言って微笑むと、真さんは何故か顔を赤く染めた。
不思議に思い首を傾げる。
「真さん…?」
声を掛けると、真さんはハッとしたように俺を見た。
「ああ…すまん。 何でもない。」
