テキストサイズ

↑逆転↓御斗戯世界

第1章 アイアム中二病

【Side: 璃斗】

私の名前は翁路 璃斗(オウジ リト)、とありきたりな自己紹介をしてみる。名前のダサさ、主に苗字の恥ずかしさは異常である。独り暮らしで歳は17、現役のJK である、が彼氏はいない。

周りの友達がやれ彼氏の浮気だとかはたまた惚気を語ったりしている中、私は独り身だった。

別に悔しくはない。ぜんっぜん悔しくなんかない。いや、本当に。

私には今、オリジナル小説という恋人がいる。最近やっと主人公の闇堕ち設定が固まって、よしこれからだという時期なのだ。だから彼氏はいらないかな、なんて思っている。

自分は恋愛に関して無頓着だ、とよく言われるけど、そうでもないと思う。それなりにカッコいいとか思う人はいる。特に鬼畜眼鏡キャラはいいと思う。もちろん、2次元での話だけど。

今私が探すべきなのは、彼氏ではない。小説のネタと、聖剣エクスカリバーの所在だ。

「私のエクスカリバー(傘の名前)はどこにいっちゃったんだろう。」


私は、言わずもがな筋金入りの中二病患者だった。自覚はある。

皆は私を憐れむような、馬鹿にするように否定をしてくるけど、私は自分に何かしらの力があるのを常に感じていた。と言ったら、それが中二病っていうんだよとやんわりあしらわれた。

でも、本当にそのうち手から紋章が現れて、回復魔法とか使えそうなんだけど、と思うときがある。これ本当の話。

誰も信じてくれないけど。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ