壁一枚
第17章 遊園地
孝志「大丈夫?」
美緒「…っ…あん…ダ…声が…あっ…」
孝志「頑張って我慢して」
美緒「…っ…あん…」
歩くたび
ローターが中でこすれ
外にも関わらず、いやらしい声が出てしまった
恥ずかしく
恥ずかしくたまらなかったが
先生はそんな美緒の表情を見て楽しむだけで助けてくれなかった
孝志「大人二枚」
受付「大人二枚ですね」
美緒「…ん…っ…」
チケットを受け取り
遊園地内へ入った美緒と孝志
園内は人の歓声やアトラクションの機械音のおかげで
ある程度の小さな声なら
ローターの存在がバレる心配はなかった