向かいのお兄さん
第16章 合コンなんて
「何、ひょっとしてヤキモチ?」
直也は机から下りるとあたしの隣へ座った
あたしの肩を抱き寄せ、顔を覗き込んでくる
「そんなに構って欲しいなら、いくらでも構ってやんよ?」
『ふ・ざ・け・ん・なー』
あたしは近づいてくる直也の顎を、思いっ切り押し返した
「いてててっ…ったく、いつまで経っても…
お前が素直なときはイク前だけか?」
『っさいな!!マジ触んな!!』
あたしは直也を蹴って、立ち上がった
直也の方を向き、怒鳴り散らす
『むっちむちの女子大生と、どうぞ朝までヤり明かしてくださいな!!
あんたも幸せだね、素直でエロくて可愛い女が出来ると思うと…!!』
「おいおい、まだ出来るって決まったわけじゃねえんだし…」
『どうぞお幸せに!!!』
ドカドカと床を踏み鳴らしながら
あたしは直也の部屋を出て行った