向かいのお兄さん
第23章 ごめんね
直也の前での羞恥心なんて
当の昔になくなった
『お願い…』
あたしは上着を脱ぐと、ゆっくりと服をめくり上げた
病室には暖房が入っていたけれど
どこか冷たい空気が腹を撫でるようだった
「…美咲ちゃん…///」
『触って…』
片方は服をめくり、もう片方の手は直也の服を掴んだ
直也はごくっと喉を鳴らすと
あたしの胸を下着の上から触れた
くにゅ
『っ…///』
あたしが少し顔を歪めると、
直也は慣れた手つきであたしの胸を揉みはじめた
くにゅ
くにゅ
くにゅ…
あたしの吐息は
次第に荒々しくなっていく
ただ息を吐くだけに
いちいち空気が喉を擦れた