向かいのお兄さん
第5章 日曜日にまた
「多分、テストとかに狙われやすい問題だし」
『…』
あたしは声を出さずに感心した
なんか
こいつ思ってたより頼れるかも…!!
『ありがとっ』
あたしは早速、直也が印をつけた問題から解いていくことにした
直也は「さて…」と言いながら立ち上がる
あたしが問題に夢中になっていると
直也はいつの間にか、あたしの後ろに回り込んでいた
『…?』
足が当たり、あたしは振り向いた
「いいから、続けて」
そう言いながら、直也は腰を下ろし
両足であたしを挟み込むようにして座った