向かいのお兄さん
第39章 元通り
家の中に連れ込まれると、直也は廊下の奥を見つめながら言った
「今、美咲のお母さんいる?」
『ううん、今は仕事だから…』
と、しゃべっている途中で、直也はあたしに唇を重ねた
『んっ…///』
よろけて足がもつれ、ペタンとその場に座り込んでしまった
玄関のコンクリートで、お尻がひんやりと冷たい
そんなことに構うそぶりも見せずに、直也はキスをし続けた
顔の両側を掴まれ、まるで押さえ付けられているようだ
直也の舌があたしの舌を撫でると
誘われて
あたしの舌も、外へ出た
チュッ…ピチャピチャ…
「ぁ…美咲…」
『直也…』
ちょっと
苦しい