向かいのお兄さん
第6章 触りたいじゃん?
『は…は…///』
少しずつ呼吸を整え、はっきりとした視界に
嬉しそうな直也の顔が映った
「どうだった?」
『…』
あたし
今
乳丸出し
『ギャアアアアアアアアアア!!!』
飛び起き、直也から離れると
急いで乱れた服装を正した
『ありえないありえないありえないありえない』
直也を避けるように、あたしは部屋の隅に縮こまる
まさか、マジで!?
イかされたの、初めてなんですが!!??
首を横に降り続けるあたしを見て、直也はまた笑う
「美咲って、人が変わるんだなー」
『うるさい黙れ口を慎め!!』
「"イかせて~"」
『言うな馬鹿マジ馬鹿ありえない!!///』
机の上に出しておいた荷物を、全て鞄に詰め込み
あたしは早々に玄関へ向かった
『よくも騙してくれたな!!
結局体が目当てだったのか、もう信じないから!!』
「何を?」
『全部!!!!!』
バタンッ!!と勢いよく扉を閉め、
あたしは足早にそのマンションを出て行った