向かいのお兄さん
第8章 騙された
部屋の中は、やっぱり無駄なものの置いていないさっぱりとした感じ
前、ここで襲われたんだなー…
とか考えながら、ふと目に入ったもの…
いや、ものじゃない
男だ
『あ!!』
あたしの目の前に座っていたのは
この前ぶつかった男、且つメールをしてきた…
確か、和樹って人…
「美咲ちゃん久しぶり~」
和樹は手をヒラヒラとさせ、ニコッと笑った
『和樹さん…でしたっけ?』
「うん、良かったぁ覚えていてくれて」
嬉しそうな顔をしてくれるのは結構
でも、何でここにいんの?
するとあたしの腰に、そっと手が置かれた
『ぎゃ!!』
「ちゃんと可愛い格好してきたんだな」
などと言いながら、直也はあたしの腰を撫でてくる
『さわんなぁああああー!!!』