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向かいのお兄さん

第57章 共に歩んで


ちゅぱっ


音を鳴らして唇同士が離れた


直也から、離れたんだけれど


離れたと言うには程遠いほど、お互いの距離は近かった






「夢、教えてあげる」






直也の髪、乱れてた


前髪の間から見えた目は

どこかとろんとしてて


でも真剣で



あたしだけを見ていてくれてた




「夢…な」






直也のおでこが


あたしのおでことくっついた







「美咲と


ずっと一緒にいること」










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