向かいのお兄さん
第8章 騙された
『ふぅ…ぁあ…///』
撫でられると
ほてる
そんな焦らすようなことしないで
その手をどけて
それか、いっそのこと…
「そういえば、口が空いてんな」
直也は後ろでボソッと呟くと、あたしの身体を床に寝かせた
『な…何…?』
怯えるあたしを、悦に浸った顔で見下す直也
あたしの頬を撫でると
ペロリと舌なめずりをする
「美咲ってもしかしてー…キスもまだ?」
ぐさぁっ
そうですが!?
中学ん時の彼氏とはキスする前に別れましたが!?
文句あんのかテメェ!!
『…』
しました
なんて嘘もつけずに黙っていると、直也はもう一度舌なめずりをした
「やり~」
直也が顔を近づけると
視界が一気に暗くなった