刑事とJK
第11章 やっぱり好き
「あ、そーだ
お前ケー番教えろ」
『あれ、まだ知らなかったっけ?』
「そうだ」
そのせいで
こっちがどんだけ苦労したと思ってんだ
お互いアドレスを教え合うと、
それぞれ携帯を仕舞った
「よし、じゃあそろそろ帰るわ」
『あ、11時か…そうだね』
ゆうひは斉藤を玄関まで見送った
「飯、美味かったわ
あんがとな
じゃあまた明日公園で―――」
♪~♪~♪~
斉藤の携帯が鳴った
「はい、もしもし――――
はい―――
……わかりやした…」
電話を切る
『浮かない顔して』
「あぁ…わりぃな
やっぱしばらく、公園に行けねぇかもしんねぇ…」
斉藤はため息をつく
『…仕事?』
「まあな…
殺人事件だとよ」
『…また、落ち着いたら連絡して。
気をつけてね』
「おう」
斉藤は軽く片手を上げた