刑事とJK
第92章 新たな命
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『あー、歩くのしんどい』
見てください
と言わんばかりのお腹になった
医師から言われた出産予定日は、ついに再来週になり…
斉藤はまだかまだかと呪文のように唱えながら、今日も仕事へ向かった
ゆうひはひとり、部屋に残ってるわけだが
妊娠中に身につけた業があった
『へっへーん、編み物~』
ゆうひはカゴから毛糸玉などを取り出し、椅子に座った
今作りかけているのは、生まれてくる子供のためのチョッキだ
編み物は初めての経験だが、毛糸は不格好ながらも、それらしいチョッキへと変わっていった
『元気な子になってね』
そっと自分のお腹を撫でると、赤ちゃんをも撫でているようだった