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刑事とJK

第16章 過去






「放せっつってんだ!!
聞こえねーのかてめぇら!!!」


外で突入隊員は
必死に斉藤をおさえる



「今中に入るのは危険です!!
まだ不発の爆弾があるかもしれません!!」



「知るか!!
ぶっ殺すぞコラ!!!」



「斉藤!!!」



藤野が斉藤の顔を掴んだ



「落ち着け斉藤!!
…まずは落ち着け!!」


斉藤の顔を掴み、
強引に自分に向けさせる


「中で…何があった?」



斉藤は息を荒げながら、
しかし少し我に返った




「藤野…藤野…どうしたらいいんだ…?
オレは…なんで何も出来なかったんだ…?」



藤野は斉藤をパトカーに乗せ、
自分も乗った



斉藤は頭を抱えた




そしてまた少しずつ冷静になってきた

しかし、冷静になればなるほど、
自分の無力さに体中を締め付けられた












小泉を逮捕することも


少女を助け出すことも



村上を生かすことも…




オレは何も出来なかったんだ…




























村上――――――――













オレは…もうこんな失敗はしねぇ








お前の分まで…



生きてやるから








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