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刑事とJK

第21章 お前が教えてくれた




―――――――――――



「あいつら、来たみたいだよ。
ちゃんと三人でね」



突然扉が開いたかと思うと、
小泉が部屋に入ってきた



『ほんとに!?』


「ああ」




どこかほっとして、
思わず安堵の息を吐く





小泉はゆうひの前に来ると、身を屈めた


そして左手でゆうひの頭を押さえ、
下から上へベロッと頬を舐めた




『…!!』




「んー、おいしいおいしい
やっぱり君は殺しちゃうのはもったいないね」




『何すんのよ!!?』




「もっと、遊びたいけど…
今から斉藤の相手をしなきゃダメだからね」




小泉はゆうひの首にキスをした


軽く吸われる感覚に、
身の毛がよだつ



『やっ…///』


「敏感ー、かわいいよ?」




『うるっさい!!
あんたなんかさっさと捕まっちゃえ!!』



「くくっ」



小泉は立ち上がり、扉の前まで歩いた



「次にこの扉を開けるのは
斉藤たちか、それとも…」




小泉は薄ら笑いを浮かべながら
部屋を出て行った





『…』




斉藤に…決まってる…




また一人残された孤独感に

身体中が蝕まれるようだった








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