刑事とJK
第21章 お前が教えてくれた
ゆうひはいてもたってもいられなくなり、
斉藤に抱き着いた
「えっ、お、おい///」
『…も…』
「?///」
『あたしも…好き…///
大好き…///』
斉藤は顔が赤くなった
その顔を見られたくなかったので、
ゆうひが抱き着いた手を緩めようとすると、
自分からさらに抱きしめた
『斉と…
顔、見たいよ…///』
「ダメだ、絶対ダメだ」
『なんで?』
「ダメなもんはダメだ!!」
抱きしめる手に力が入る
『ちょっと、見たいって…言ってるの、に…
苦し…マジ苦し…ギブ…ギブ…、
ちょっ…見たいっつってんじゃんか!!!』
ゆうひは半ギレで斉藤を離した
斉藤の顔は真っ赤で、
耳まで赤かった
『…照れてんの…?///』
「…///」
ゆうひは斉藤の顔をよく見てみた
ただ赤面していたのもあったが、
明らか殴られたようなアザになっている
『…どうしたの、こんな傷だらけになって…
あいつの…、小泉のせいで?』
「まあ…そうだな…」
殴ったのはシゲだけどな
ゆうひは斉藤の顔を撫でた
そして悲痛な表情を浮かべた
『あたしのせいだよね…
ゴメンね…、ゴメンね…』
斉藤は自分の顔を撫でるゆうひの手を掴んだ
「お前のせいじゃねぇよ!!
ってか…もとはと言えば、
オレのせいでお前がこんな目に…」
『それは…、あたしが鈍臭かっただけ
斉藤は何も悪くない…』
「でも…」
二人は見つめ合った
何も言葉は出なかった
ただお互いが引き寄せ合うように顔を近づけ
優しくキスをした