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刑事とJK

第23章 約束






斉藤は刑事課から外に出て来た



「わりぃ、待たせた」


『ううん、全然』




二人は並んで歩いた



ゆうひの足取りは軽く、
どこかスキップに近かった




「ご機嫌だな」



『だって嬉しいじゃん///』



「は?」



『あたし、ほんとに斉藤に
嫌われちゃったのかと思ってたから…
あたしのこと思ってひどく当たってくれたのかと思ったら、さ///』




「…前言ったじゃねぇか…///」



『何を?』



「…す…///」



『?』



「なんもねぇよ!!
…んだそのニヤニヤした顔は!!?」



『えー、だって斉藤の顔、
真っ赤なんだもん』



「赤くねぇ!!///」


と言いつつ、斉藤は腕で顔を隠した






ゆうひはその手を取った



「…///」


『んふ///』



















ゆうひの部屋の前まで来た



「じゃあ、今日はこれでな」



『うん、ありがとう
…斉藤、ちょっとこれ見て』



「なんだ?」



斉藤はゆうひが手に持った
キーホルダーを覗き込んだ








ちゅっ




「!!///」



ゆうひは、少し背を屈めた斉藤のほっぺにキスした




「なっ…、騙したなこんにゃろっ…!!///」




斉藤はキスされた頬を押さえた




『へっへー、バカめ~』



部屋の中に逃げ込もうとするゆうひの腕を掴み、引っ張った


『ふぇっ!?』





斉藤はゆうひを壁にやり、キスを落とす




『…///』





ゆうひは斉藤の服を掴む


斉藤はゆうひの顔を手で包み込み、
ゆっくり唇を離した






「…約束は、ちゃんと守る」




『…わかってるよ///』










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