刑事とJK
第27章 父の壁
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「あっつー…」
斉藤は刑事課の扉を開けた
「あ、先輩、おはようございますー!!」
「おう」
と流して仕事部屋に向かう
「先輩が遅刻だなんて、珍しいっすね、
なんかあったんすか?」
斉藤はピタッと足を止めた
「……なんも、ねぇ」
斉藤は仕事部屋に入って行った
「あれは何かあったな」
と、シゲの隣にやって来たのは吉川だった
「何があったんでしょうね?」
「そんなもん、女に決まってんだろ、女ぁ」
吉川はシゲに肩を組んできた
「女って…ゆうひちゃんっすか?」
「それ以外何がある?」
「…ないっすね」
二人はくっくっと笑った
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PLLLLL…PLL ピッ
「はいもしもし…ってなんだ、てめぇかよ」
《てめぇだなんてひどいわ~、
せっかく愛しのお姉様が電話してあげたのに~》
斉藤に電話してきたのは、
姉の真理子だった
「なんか用か?」
《うふーん♪
実はねー…》
……
「…わかった」
斉藤が電話を切ると
ちょうどそこへシゲが入って来た
「おい、シゲ」
「はい!!」
「明日はちょっと仕事抜けるわ、すまん」
「ゆうひちゃんとデートですか?」
「違うわ!!!」
斉藤はガンッと机を蹴った
…それなら、いいんだけどよ…