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刑事とJK

第31章 真理子の結婚大作戦







「父さんに言ったのよ。
正貴は家を継ぐ気はないって…
だからあたしが代わりに継ぐって」



真理子は自分の足を叩いた




「そしたらさ!!
"女なんぞに任せられるか"とか言われたのよ!?
何あの頑固ジジイ!!」





『斉藤のお父さんは、斉藤に後を継いで欲しいと思ってるの?
で…その…結婚って…』



「オレらん家は少しでかくてな…
しきたりとか、いろいろ堅苦しくてよ…
ジジイはオレの結婚相手を勝手に決めてやがったんだ…」




ゆうひの声がいきなりしぼんだ




『斉藤…結婚…するの…?』



「するわきゃねぇだろ、バカ」


斉藤はゆうひの頭を撫でた



「他人に何もかも押し付けられるなんざまっぴらごめんだ
結婚相手くらい自分で探すっつーの」



『…よかったぁ…』



「真理子も、そんくらいで負けた気になんなよ。
さっさと相手見つけろ」



「…うん、ありがとうね、正貴♪」



真理子はここであることを思い出した




「あ、そーだ!!
父さんがまた来いって行ってた」



「絶対行かねぇって伝えとけ」



「その時は、正貴の家を探し出して
押しかけるって言ってたよ?」



「…マジめんどくせぇ」



斉藤は後ろに倒れた




『…どうするの?』



「どうしよっかなぁ…」



しばらく考え込んだ後、
斉藤は口を開いた



「よし、まず真理子の結婚相手探そう」



「えっ、あたし!?」



「ジジイを説得させるための条件は
いくつか作っといた方がいいからな」






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