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刑事とJK

第32章 いざ出陣




―――――――――――



「え!!!???」



辺りは騒然とした



「も、もう一回言ってくれ、藤野…!!」



吉川は手を震わせながら
藤野の腕を掴もうとしたが

手が届くまでには時間がかかり過ぎた




「だからー…」




藤野は真理子と声を揃えて言った




「「俺たち・あたしたち、結婚しまーす!!///」」




「えーーーー!!??」





藤野と真理子が付き合うようになって、
一週間が過ぎた



そして突然、二人は挨拶ということで
一緒に刑事課まで来たのだ





――挨拶とは、おわかりの通り
結婚報告である





「藤野さん、いつの間に
そんな関係になってたんすかあ!?」



これにはシゲも口を出した




「お子様には教えられないな」



藤野はさらっと流した






「ねぇ、正貴どこ♪?」



「仕事部屋こもってますよ」




真理子は藤野の手を引いて、
斉藤の仕事部屋に入った



「正貴~!!
あたしたち結婚するの~!!」




斉藤は顔を上げた

しかし別に驚いた様子はない




「おお、よかった」



「反応薄いぞ、斉藤」



「前のは結婚前提の食事会だったからな、予想はしてた。
思ったより早かったけどな」






話を聞くところによると、


あのレストランから帰ったあと、
真理子はずっと藤野と同居してたそうだ


たった一週間しか経ってなかったが、
昨日藤野からプロポーズしたらしい


真理子はもちろんOKした








「真理子嬉しいっ、ダーリン♪」



真理子は藤野の頬にチュッとキスした



「ここ仕事場だからやめろよ~
照れるだろ~?///」



藤野は真理子の手を握った



「やん、ごめんなしゃい♪」


真理子はぺろっと舌を出した












「…」



なんか…他人が
イチャイチャしてんの見るのって、腹立つな…






「おめでとう、じゃあ出てけ」



「正貴ひどーい、ほんとにそれで祝ってるの?」


「感情がこもってないな」




ああ




めんどくせぇ











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