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刑事とJK

第33章  V S





―――――――――――



『冷たっ』


ゆうひは腫れた頬に
氷水を当てられた




『キンキンするよぉ』




「ぐだぐだ言ってんじゃねぇよ、当てとけ」



斉藤はぐいっと押し付ける



『痛ーい…』




「それにしても、
ゆうひちゃん、本当に大丈夫なの?」



シゲは心配した






「まぁ、本郷が捕まって良かったじゃないか」




藤野は椅子の背もたれにもたれる




「別に…良くねぇよ…」


斉藤はゆうひの腫れた頬を撫でた



『…///』



「あ、そうそう
あの金庫から本郷のやった悪事の証拠が
わんさか出てきたらしいぞ?」




「やっぱり先輩のヨミはあってましたね」




シゲは少し満足げな顔をした












『…そういえば、
斉藤どうやって窓を突き破ったの?』



「は?」



『だって、あそこ8階だったよ?』



「ああ…」



斉藤は上を向いた



「屋上から紐を吊して降りたんだ」



『えっ!?』



「本当びっくりしましたよ~、
先輩、"紐がほどけねぇかしっかり見とけ"って言って、
フェンスにくくりつけて降りはじめるんすもんっ」



シゲがそう説明した



「ゆうひちゃんのピンチなら、
こいつは火の中でも飛び込みかねないからな」



はははは、と藤野は大笑いする



「っせぇぞ、てめぇら…」






『くすっ
ありがとうね///』





「うっせぇ!!」


「先輩、顔真っ赤!!
照れない照れない」



「お前もしゃべんな!!」


「照れてるな」


『照れてる~///』





「お前ら黙れっつってんだろぉ!!」












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