テキストサイズ

刑事とJK

第34章 遊園地デート








「丹羽さん、あなた進路どうするつもりですか?」



安田の眼光が怪しく光る



『どうしましょー』



「ふざけないでね、もう10月も終わりの方よ?
進学、するの?」




『いやー、うちはお金ないから、
多分就職します』



ゆうひはあっさりと返した



「就職するならするで、
それなりの準備を―――」



安田が話し始めたところでチャイムが鳴った





「…じゃあ、今日の面談はここまでで…」




『ありがとうございまーした』



ゆうひは椅子から飛び上がり、
教室へ帰って行った












「ゆうひちゃん、面談どうだった?」



『全然話進まなかった~』



ゆうひはヘラヘラと笑った



「就職する人は気楽でいいよねー、
勉強しなくていいからさ…」





友達のその言葉に、
少々カチンと来た





あたしだって、悩んでないわけじゃない…



大学行って、
いろんなことしたいよ



でも、お金が無いのは事実



だからあたしの場合は、
勉強するしない以前の問題…





ってか、就職だって勉強はしますけど!?








_______________________







『―――で、気楽だなぁって言われたの』



「無神経なダチだな」



斉藤は腕を組んだ






今日の天気は曇り






公園には、あまり人はいなかった



「…でもよ、本当に就職すんのか?」


『今のところはね、そのつもり』





本当にそれしか
決めてないけどね…




「いろいろと大変だなー…」




『どうでもいい話してごめんね』



「どうでもいいわけねぇって」



『いいのいいの、話題変えよ?』



「そうか…?
今日、シゲがよぉ…」




など、その日もいつもと変わらず過ぎて行った










ストーリーメニュー

TOPTOPへ