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刑事とJK

第34章 遊園地デート




もうほとんどのアトラクションは乗り尽くした



残るは

「観覧車だな」



『うん、あっちから行けるかな?』







太陽は次第に沈んでいった



辺りをオレンジ色に染めていく




「キリもいいし、
これ乗ったらそろそろ帰っか」




『…そう、だね』



二人は青色の観覧車に乗った



最初は、向かい合うように座り、
どんどん高くなっていく景色を楽しんだ



『高ーい』


「そうだな」




『景色、きれい…///』



ゆうひはオレンジ色に染まった地上を眺める



斉藤もその景色を眺めた




「マジで、きれーだな」




少し遠くにある山も、
手前に広がる海も、大きな空も…



すべてに心を奪われる





…何よりも…




お前に…














『あ、そーだ!!』


ゆうひは何か思い出したように、
斉藤の隣に座った



「?」



『あたしたちさ、
まだ一回も写真撮ってないから撮ろうよ!!』


ゆうひは携帯を出した




「上手く撮れんのか?」




『舐めんなよ?』




ゆうひはこっちにカメラレンズを向けた



『こんなもんかなー、もっと寄って』


「…こうか?///」



ほっぺをくっつけた



若干照れるな…





『撮るねー、はい、チーズ…』





カシャ






『…!!///
ちょっ、斉藤!!』


不意打ちだった



シャッターを切る瞬間に
頬にキスされてしまったのだ



「ははー、ざまあー」



ゆうひは顔を赤らめて撮った画像を確認した



自分の笑顔、
多分今までで1番いい感じ



ただ、その横でキスしてる斉藤…





やばい、これは恥ずかしい!!///



嬉しいけど、恥ずかしい!!///



待受にするつもりだったのにー…








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