テキストサイズ

刑事とJK

第39章 冬のシゲの春







「それじゃお二人さん、またね♪」



真理子は斉藤とゆうひの背中を押して、そそくさと退散していった



去り際に、藤野はシゲに耳打ちした





「次会ったときに
何も進展がなかったなんて言ったら、減給な」



「そ、そんな…!!」



藤野はバンッとシゲの背中を叩いて、真理子たちの後ろをついていった









「じ、じゃあ帰りますか?///」



「は、はい…///」




シゲと千花は歩きだし、車に乗った



「汚くてすいません…」


「いいえ、そんなことございませんよ?」



車を走らせる





「…南区に入ったら道案内してくださいね、
僕全然知らない地域なんで」



「あ…わたくしも、あまり詳しくありません…」




「…」



「…申し訳…」



「まあ!!
ゆっくり行きましょうよ、ね!!///」




「…はい///」












その後、二人の間で何があったかは


お楽しみに






さて、その頃ゆうひと斉藤はと言うと


二人で帰り道を歩いていた




シゲたちと別れるや否や、真理子と藤野は二人で遊びに行ってしまったのだ










ゆうひは道を歩く


そのすぐ後ろを斉藤は歩いた





『…』



「…」




斉藤はどうやって話を切り出そうか迷っていた



素直に自分から謝るべきか…



あまり自分が悪いことをしたという感覚がなかったため、
謝るのはしっくりこなかった




しかし、この沈黙は
謝りでもしないと破れないと踏んだ











ストーリーメニュー

TOPTOPへ