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刑事とJK

第39章 冬のシゲの春





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「よう嘉山!!」



「おはようございます、藤野さん」



藤野は出社してきたシゲの肩を
ガシッと掴んだ





「で?」



「へ?」



「とぼけんなって。
千花ちゃんと、何かあったか?」




シゲの目尻が垂れた




「藤野さん…僕、頑張りましたよ///」



「お!!
ほんとかよ、聞かせろっ」



藤野はシゲの頭をグリグリとした




「えっとですねー、千花さんが、
お花と書道の教室を見に来てほしい
って言ってくれたんっすよ///」



「ほうほう、それで?」



「また休みの日に遊びに行ってきます!!」





「…で?」




「そんだけです」






「減俸ー」



「え、待って下さいよ!!
ひどいじゃないですか!!
僕にとったらすごい進歩ですよ!!?」



「うるさいうるさい、期待した俺が馬鹿だったー」



「藤野さんひど過ぎますって~」




そこを斉藤が通り掛かった




「いつまでも遊んでんじゃねぇ、働けシゲ」



「僕は遊んでませんよ、
藤野さんですよ」




「嘉山、お前腐った根性してんなぁー…」




斉藤は仕事部屋に入った



シゲも入って、扉を閉めた





また、今日も一日が始まるのだ












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