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刑事とJK

第42章 船上の殺人事件2




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次の日

連絡を受けた警察が、神谷の身柄を運んだ

それと一緒に、二人の遺体も引き取った





斉藤たちは帰りの電車に乗り、帰路の途中だった





『…なんか、昨日はいろいろあったねー…』




ゆうひはぼんやりと窓の外を眺めている




「…そうだな」



斉藤もぶっきら棒に答えた





『斉藤』



「ん?」



『あたしが死んでも、復讐なんてしないでね』



「死ぬとか言うな」



『…もしもの話』



「もしもでも言うな」






復讐しても、
誰ひとりとして報われない


仕返しをした本人は、
なおさらその現実から逃げ出せないのだ




『…タツキって人も、神谷さんには
人殺しなんてしてほしくなかったはずだよ』




「なんで分かんだ?」



『あたしが斉藤にしてほしくないから』



「…。
…ゆうひ」




『?』



「こっち座れ」




斉藤はトントンと窓側の席を叩いた


ゆうひは隣に座った



と、その瞬間に斉藤はキスをした





『!?///』




公共の場だっつーの!!!///





幸い、電車内は人も少なく、
見ていた人はいなかった




斉藤は唇を離した





「昨日の…ぶん…///」




『昨日…?///
…ああ』



ダンスの時の…し損ねたキス…?





「…///」


斉藤は顎を掻いた




何照れてんだか…




『かーわいっ///』



「はあ?///」








あたしは、

あんたをずっと好きでいられる自信があるよ





この気持ちが絶える時が来るなんて考えられない





だから、



これからもずっと一緒にいてね…















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