刑事とJK
第43章 恋ガタキ
それから一週間
南は事あるごとに斉藤の邪魔をしつつ、
自分で事件を解決していった
―――――――――――
「てめぇどういうつもりだ…」
斉藤は、昼食を取っている南の
前の席に座った
「どうかしたか?」
「ふざけんな
毎度毎度、ひとの捜査を妨害してんじゃねぇよ」
南は口をモグモグさせている
「事件を解決してくれんのは結構だ…
けどな、現場に入れさせねぇ、情報も伝えねぇって…
そういうのが気に入らねぇ!!」
「負け犬の遠吠えって、
こういうことを言うんだぞ?」
斉藤は机の上にあった缶コーヒーを払いのけた
「うおっ」
辺りにコーヒーが飛散する
「乱暴なやつだな、お前は昔っから」
「知った風な口利くんじゃねぇ…
お前のそういうとこが、
会ったときから胸糞悪かった」
「奇遇だな、俺もお前に会ったときから嫌いだったよ」
周りでその様子を見ていた者は、
ヒヤヒヤした
今にも殴り合いのケンカが始まりそうなくらい、この場の空気がピリピリしていたからだ