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刑事とJK

第43章 恋ガタキ





斉藤と南は殴り合う


時たま血も飛び散った



窓ガラスは割れ、
薄い壁はくぼんでさえしている



しかし二人の体力は底を尽きそうにない…




刑事課が崩壊するんじゃないだろうか…


と周りで見ていた誰もが思った時だった









『やめねえかこのゲスどもがあああああ!!!!!』



斉藤と南は頭を掴まれ、
そのまま床に叩きつけられた













静寂が辺りを包み込む





『ギャーギャーギャーギャーと五月蝿いっつの
ケンカなら外でやってこい』



手をパンパンとはたきながら、
村上は立ち上がった




「や、弥生…」


「ババア、何しやがんだ!!」



村上は斉藤を足蹴にした




『何してたんだ?』



「こいつが、弥生を侮辱しやがったんだ…」



「先に手ぇ出したんはてめぇだろ!!」



「言葉の暴力の方が人は傷つくんだよ!!」



「は、んじゃあ言ってやらぁ。
このババア好きのど変態野郎!!」


また村上の足が斉藤の頭を踏み付けた





『ガキか』




村上は斉藤をズルズルと引っ張って行った



『南』



「な、何だ?///」



『こんなガキ相手に本気になんなよ
あんたらしくない』



「……///」





―――――――――――





『怪我は治った?』



村上は、一人座っていた南に
ジュースを渡した




「あ、ありがとう…///」



『南があんなマジギレしてんの初めて見たよ。びっくり』



「いや、ついな…」



南はジュースを一気に飲み干した







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