刑事とJK
第48章 無人島サバイバル
8人は、ボロボロになった飛行機の下で
円になって集まった
「まず…ここはどこだ?」
「携帯は電波届きませんよ?」
みんな自分の携帯をチェックするが、
どれもこれも圏外である
「…通信手段はないってことか?」
「いや、飛行機の中に
無線か何かがあるかもしれねぇ」
斉藤は外から操縦室を見上げた
「ここって、日本かしら?」
『全然わかんないね』
「何でこんなことに…」
飛鳥は膝を抱えた
「とりあえず、飛行機の中に
連絡手段があるかもしれないから
探してみる」
南は飛行機に登った
「仮に…連絡手段が無かったとしたら…」
『そんなこと言わないでよ』
「仮にだ。
その場合、少なくとも日本で
オレらの捜索が始まるのは、
今日から3、4日後だな」
『…』
しばらくして、南が下りてきた
「どうだった?」
南は顔を横に振る
「使えそうなものは無かった。
あっても、飛行機の機体と一緒にぺしゃんこだ」
ため息が漏れる
「それでここは、何処でございましょうか?」
「あっちに海が見えるよ」
飛鳥が指差した方向には、
確かに浜辺が見えている
「よし、この近辺を調べんぞ」
「そうだな…
浜辺沿いを、歩いてみるか」
「じゃあ俺と藤野は浜辺を右に進んでみる
斉藤と嘉山は左に進んでみてくれ」
「指図すんじゃねぇ」
ポカッとゆうひは斉藤を叩いた
『今は対抗してる場合じゃないでしょ!!』
「…だって…」
『だってもへったくれもない!!
さっさと行く!!』
「…シゲ、行くぞ」
「あ、はい」
斉藤はトボトボと
浜辺に向かって歩いて行った
『あたしたちは、
飛行機に食べ物とかが乗ってないか探そう』
「…そうだねっ」
「他にも何か乗ってないかなぁ♪?」