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刑事とJK

第48章 無人島サバイバル





「んじゃ、真理子と花宝院は飛行機の中を整備。
あとの6人は…どう分ける?」


「真理子と離れ離れか…」


「るせぇ」



『じゃーんけーん…』


と言うゆうひの掛け声に、
思わず全員手を出した



『ほいっ』



見事にグーとパーが3:3に分かれた



「じゃ…オレと、南と、藤野」



『あたしと飛鳥さんとシゲだね』









「異議あり」




南が手を挙げる



「オレもだ
再じゃんけん求む」



『んなこと言ってたらキリないじゃん』



「やっぱりじゃんけんはダメだ
俺と飛鳥で水探しに行く」



南は飛鳥を引っ張った



「待てって、こいつ連れてけ」





斉藤はシゲの背中を押した





「いらん」

「オレもいらねぇ」





「酷すぎませんか!!?」







結局、南と飛鳥とシゲの3人は水探しに


斉藤とゆうひと藤野が
食料探しに向かうことになった









『食べ物ってあるかなぁ?』


「藤野、嗅覚を研ぎ澄ませろ」


「いやいやいや、無理だし」




3人はジャングルの奥へ進んで行った





『きゃあ!!』




大きな木の根っこの上で足を滑らし、

思わず藤野を掴んだ





「大丈夫!?
この辺湿気ってるから気をつけて」


『あ、ゴメンなさい…』


「はは、別に謝らなくても…」



と喋るふたりを、
恨めしそうな目で二人を見る斉藤


その視線に藤野は気付いた






「あ…ゆうひちゃん、
斉藤に掴まらなくちゃ」



『あ、斉藤、きゃあっ』



ゆうひは、
わざとらしく斉藤にしがみついた



「別に嬉しくねぇっつの!!」



『じゃあ藤野さんに抱き着くもん』



「嬉しいっつってんだろ!!」



『どっちよ』










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