刑事とJK
第1章 出会い
「るっせぇ、こっちはイライラしてんだよ」
『仕事がうまくいかないとか?』
「そうなんだよぉ…って、なんでわかんだ?」
『勘』
「あっそう」
犬を見る時は天使みたいな顔するくせに、
オレを見る時は汚物見てるような
顔しやがって
失礼な小娘だ
すると女子高生は、突然口を開いた
『オッサン仕事何してるの?』
「オッサンじゃねぇ
仕事は…刑事やってる」
女子高生は口をポカんと開けて、
まじまじとこっちを見た
『ほんとに?すご
…でもそんなんじゃあ、捕まる犯人も捕まらないんじゃない?』
牢屋に放り込んでやろうか…
よくまあそれだけ
人の神経を逆なでするようなこと
言えるなぁ
「あのなぁ、これでも数日前に
でっけぇ事件を、オ・レ・が、解決したんだぞ」
『下着泥棒?』
「ちげぇよ
テレビでやってただろ?
◯△連続殺人事件だよ、
あれの犯人突き止めたのはオレだ」
『うっそー!!?』
さすがに驚いただろう
ふふん
「けど、ほんとに単独捜査だったからな…
うかうかしてたら手柄を上に横取りされちまった」
『それはあんたのツメが甘い』
女子高生はハァ…とため息をついた