刑事とJK
第57章 破壊
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斉藤は、刑事課室の扉を開けた
「お、来たか斉藤」
藤野やシゲや南、その他大勢の刑事が
夜に緊急で集められた
「藤野、さっきの話ってほんとか?」
「中島さんから、もうすぐ話があるだろうから…
まぁ待てよ」
藤野が調度そう言った時、
中島が入ってきた
刑事たちが整列したのを確認すると
中島は口を開いた
「夜遅くに集まってもらって悪いね
実は、今日の夜7時頃に一通の手紙が届いてね…」
中島の秘書が、
刑事たちの前にある手紙を開いて見せた
「"一週間後、刑事課及び警察課を潰しに掛かる。"
という文章だ」
辺りがざわめき出した
「そんなこと出来るわけないですよね、先輩」
「…ああ」
「静かに。
この件に関して緊急会議を開こうと思う
各課代表4名ずつ、第一会議室に集合してくれ。
それ以外の者は各自の持ち場で待機するように」
はい
と皆が返事し、
刑事課一課からは
斉藤、藤野、南、山崎の4人が会議に出た
第一会議室では、
中島を含め20人が席に着いた
斉藤たちの手元に、
送られてきた手紙のコピーが配られる
「…」
手に取って見てみると、
新聞の切り抜きを張り合わせて文章を作っているようだ
「斉藤、どう思う?」
「オレの直感は、複数犯の可能性、
しかも結構大勢だな」
藤野の問い掛けに答えた斉藤に、南が口を出した
「直感なんて、何の役にも立たん」
そんな南に、山崎は言う
「でも、斉藤君の直感ってかなり当たるよねぇ」
などと喋っていると、
中島が話を進めた
「まずは、今現在分かってることを説明しようと思う」