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刑事とJK

第57章 破壊







『斉と…』




うっすら目を開けると、
窓から朝日が差し込んでいる



いい天気だ



それとは裏腹に、
ゆうひの目尻からは涙が伝っていた




『…また』





ここ数日、毎日同じ夢を見る




斉藤がいるけど、

消えちゃって、

あたししかいなくなる





そんな夢…







『…やだなぁ』







ゆうひはベッドから起き上がり、顔を洗った




斉藤とは、
あの日から会っていない




向こうが忙しそうなので、仕方がないのだ




顔を拭いて、
鏡に映る自分を見た




…ぶっさいく





夢にうなされ、泣きまくってるせいで

朝は顔が腫れぎみになる





特に目元





『ほんと最悪』




ゆうひは顔を叩いて、
朝食の準備に取り掛かった













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