テキストサイズ

刑事とJK

第7章 美人女医




斉藤の様子があまりにもつらそうに見えたので、
ゆうひはさすがに心配になった



『家まで、送るよ?』


「お前、車乗れんの?」



『歩きに決まってんじゃん
途中、熱でうっかり道に飛び出して
車に引かれでもしたら大変っしょ?』



「ぶぁっか、そんなドジするかよ」


『さっき服すら取れなかったじゃんかぁ!!』



「るっせぇ、るっせぇ、るっせぇ~」



斉藤はまた舌を出した



『ほんっとムカつく!!』



ゆうひは荷物をまとめて
部屋を出ようとした


「どこ行くんだよ?」



『帰るんですけど何か?』



「…あぁそっか」



その、どこか寂しそうな声に、
ゆうひは足を止め

そしてよく考えた





あたしが帰る

斉藤はどう考えても一人で帰れる状態じゃない

頼りのシゲは仕事中

斉藤は津森のところへ行くしかない

津森は斉藤を狙ってる

斉藤は津森に食べられちゃう








…それは阻止しなければ!!!!


ストーリーメニュー

TOPTOPへ