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刑事とJK

第62章 告白して






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何時間くらいたったろうか…



もしかしたら、
もう少しで夜が明けてくる時間かもしれない



しかし、斉藤は一睡も出来なかった


出来るわけがない








もし、ゆうひが…



なんて考えただけで、
自分がおかしくなってしまいそうで…






すると、治療室の扉が開いた






「津森…!!
ゆ、ゆうひは…!?」





津森は微笑んだ






「一週間は絶対安静ね」





その言葉を聞いて、
斉藤は張り詰めていた何かが一気に崩れた







「よかった…」




そう呟いて長椅子に倒れ込み、
一瞬で寝てしまった





「…たくもぅ」




津森はそんな斉藤の頭を小突いて、
また会議室へ戻った





―――――――





「あらあら」




会議室へ戻ると、
藤野やシゲ、南も帰還していて、
刑事のみんなはすでに縄を解いてあった

代わりに犯人たちが捕らえられていた







「恵子ちゃん…」




津森が戻ってきたことに、
吉川は気づいたが


吉川はスッと目を離した




「吉か…」



と、津森が吉川に声を掛けようとすると
藤野たちが尋ねてきた





「津森さん、ゆうひちゃんが刺されたってほんとか!?」



「え、ええ…」



「それで、ゆうひちゃんは…!!??」



「手術は成功したわ。
今は治療室で眠ってる…」




「よ、よかったあ~」




藤野たちは、胸を撫で下ろした












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