刑事とJK
第64章 新婚旅行
『おーいーしーそ~///』
皿がわりの葉っぱの上にはローストビーフ
その横にはシャキシャキのレタスが
彩りを加えている
「どうぞお召し上がりくださ~い!!」
もう一度トムが言うと、
みんな食べはじめた
「あ、おいしい!!」
「ほんとだ」
「作り方を習いたいわ」
ほんとに
美味しいのだ
「おっと遅れました、
ワインはいかがですか~?」
そう言って、トムはグラスにワインを注いでいく
『あ、あたしは…』
「オレが飲んでやんよ」
『ほんと?』
「ああ」
全員の前に、グラスが行き渡った
いまさらだが、
ここで乾杯をした
「どうもっ」
『どうも!!』
ゆうひは三宅武志とグラスを当てた
遠くの人までは腕が届かないので、
鳴らす振りだけした
みんな美味しそうにワインを飲んでいる
…あたしだって、飲みたいけど…
すると斉藤は、
ゆうひのグラスを取り上げた
『あ』
「飲んでやるっつったろ?」
『…ベロンベロンになって、先に寝ないでよね…///』
「わーってら」
斉藤はワインを飲み干した
お酒が入ると、
テンションが上がってくるのがわかった
最初の、ちょっと緊張気味の雰囲気は取っ払われ
まるで身内のように喋りだす
「斉藤さん、だったっけ?」
『はい、ゆうひって言います』
三宅武志が話しかけて来たので、
ゆうひは笑顔で答えた