刑事とJK
第66章 刑事始動
「あとは、斉藤さんの言った通り…
僕は三宅武志を殴って気絶させ
その後、包丁を突き立てた」
「…」
舞は目をつぶった
「舞さん、ごめんね…
そして、百恵…ごめんね…」
「酷いわ!!
何でそんなことしたのよ!?
私のことは、何も考えてなかったの!?」
百恵は明に向かって叫んだ
「せっかく、新しい人生が始まると思ったのに…!!
明さんの…バカァ…!!」
「ごめん…ね…」
明は優しく、
百恵を抱きしめた
―――――――――――
『あーあ、やっぱり新婚旅行どころじゃなくなった』
「やっぱりって、どーいう意味だ?」
『結構毎回、何かと事件に巻き込まれるじゃん?』
「刑事の宿命だからな」
二人は、空港の喫茶店でお茶をしていた
結局あの事件の後、
細川明はアメリカの警察に
一旦身柄を引き取られて行った
後に、日本の裁判で判決が出るらしい
三宅舞と細川百恵は、
もう新婚旅行どころではなくなった
舞の方は早々と日本に帰国し、
百恵はもう数日、ひとりでアメリカに滞在することになった
斉藤とゆうひも一日だけアメリカを観光した
日本行きの飛行機の出発時刻までもうしばらくあるので、
今はこうやってお茶をしていたわけだ