テキストサイズ

刑事とJK

第66章 刑事始動






―――――――――――――――――――――




「…よし、きっかり100万だ。また頼むよ」



「任せなよ、また持ってきたげる」






ジメジメした路地裏で喋る二つの影



片方が鞄を渡すと、
もう片方はリュックを渡した






その時、その二つの影を突然ライトが照らし出した



「!!?」



「何!!?」




どこからともなく、
スピーカー音が聞こえてきた







〈細川百恵、麻薬密売現行犯で逮捕するー〉







二つの影を、警官隊がグルリと囲んだ




「何だこいつらは…!!
お前、後を付けられてたのか…!?」




「私は知らないわよ!!
…あ、あんた…!!」





警官隊に囲まれた細川百恵は、
その警官隊の向こう側でスピーカーを握るトムを見つけた





「あんた、あのガイドのトムじゃないの!!」







〈いえいえ、…そんな時もありましたが今は違う。
アメリカ刑事課本部執行部室長、長谷川といいます。
以後お見知りおきを、
麻薬密売常習犯の細川百恵さん♪
はい、逮捕ー〉




長谷川の合図で、
細川百恵と麻薬を買い取った男は取り押さえられた





「こ、こんな…」



絶望の淵に立たされた細川百恵に、長谷川は近づいた






「旦那さんの件は、残念だったな。
でも、のんきに新婚旅行に来てくれてありがとう」












ストーリーメニュー

TOPTOPへ