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刑事とJK

第76章 すれ違い









「…止まったか…?」



『…うん、ありがとう』



ゆうひは深呼吸した






「もう…寝とけ、な?」



『…そうする』




落ち込んでるのはすぐにわかった



ゆうひをベッドに横にさせ、
軽く頭にキスをした






『おやすみ…』



「…おやすみ」






斉藤は、まだ眠らなかった



とりあえず、水を一杯飲んだ






「…」





オレは、ごめんとは言わなかった



言えなかったし、

言いたくなかった







ゆうひには、きつい言い方をしちまって

悪いな、とは思ったけど




謝れない…









何で、小泉のことを

喋ってくれなかったんだ…?




ひとりぼっちだった自分と
重ね合わせたから…?




親近感が湧いたとか…?







たとえそうだったとしても…






「私情を挟んだって…
あいつの罪は消えねぇんだ…」







ゆうひは寝たふりをしていた






だから、斉藤の言葉は




しっかりと、聞こえてしまっていた…
















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