テキストサイズ

刑事とJK

第77章 お義父さま、お義母さま!!





―――――――――――



数時間車を走らせると、山の中に入った



『斉藤ん家ってどこにあるの?』



ワクワクしながら聞いた


実はゆうひは、
斉藤の実家へ赴くのは初めてだった




「上の方だ」




『山の上!?
なんかすごーい!!』



助手席で、ピクニック気分ではしゃぐゆうひ




マジでガキだわ



と思ったが、口には出さないでおいた






また数十分山を登っていくと、
見えてきたのは豪勢な門




『神社!?』


「あの門から先がずっと家だ」


『ええ!!!??』








――――――――――






家…というか、屋敷の前に到着した


さっきからゆうひは
凄い凄いとしか言っていない




「ちょっと黙れ」



『いや黙ってなんていられないよ!!
あんたどんだけでかい家に住んでたの!?』




「こんだけだ」




斉藤が車から下りたので、ゆうひも下りた




斉藤は何も躊躇いなく、中に入っていく





『ああ~緊張してきたーっ』



「はいはい」





庭をずっと歩いていくと、人の姿が見えた




『あ…!!
あの人は…』




ゆうひの声に気づいて、
向こうはこちらを振り向いた



忘れるはずがない、
とても50代半ばとは見えない美しさ…




斉藤の母、光子であった





ストーリーメニュー

TOPTOPへ