刑事とJK
第77章 お義父さま、お義母さま!!
光子はスッと襖を開けた
部屋の真ん中で、
斉藤の父親の源十郎が畳の上に座っていた
「あ、これはこれはゆうひさん。よくいらした」
源十郎はゆうひの訪問を喜んだ
『お久しぶりです、お義父さん。
突然お邪魔してすいません…』
ゆうひは前に出てお辞儀した
「ご丁寧に…まぁくつろいでいってください」
斉藤も、
挨拶の一つや二つしてやろうと思って中に入ると
「そこのうつけは入るな」
と、源十郎から言われ…
「はぁ!?
何でだよ!?」
「お前の顔は見ているだけで腹が立つ」
「くそジジイ…」
斉藤は廊下へ出て、そこでドカッと腰を下ろした
源十郎はゆうひの方へ向き直った
「あんな男がいつもそばにいると、疲れるだろうに」
『でも、それはそれなりに楽しいですよっ』
「そうかね…?
で、今日はまたどうしたんだい?」
『あ、実は…』
ゆうひは改まったようにきちんと正座した
『お腹に赤ちゃんが…
出来ました///』
「それは本当かね!?」
「まぁすごい!!
おめでとう二人ともっ」
源十郎と光子は、我が子が生まれるかのように喜んだ