刑事とJK
第78章 トレジャーハンター
『でも斉藤、考えてみてよ。
埋蔵金が仮に5000万円分だとしたら、
その1割って…500万だよ?
充分じゃん』
ゆうひは斉藤を納得させにかかる
「まぁ…そうだけどよ…」
『でしょ?
それに、ちょっと楽しそうだし』
「…
…わかったよ」
斉藤は渋々了承した
するとここで、
源十郎は何かを取り出してきた
「一応、いいものを見せといてやろう」
そう言って机の上に置いたものは、
小さな紙切れ
『?』
「何だこれ?」
斉藤とゆうひは覗き込むようにして
その紙切れを見た
紙に書いてあったものは、このようなものだった
〔虎・龍〕
「はあ?」
『虎と龍?』
全く意味がわからない
という感じで、二人は源十郎を見た
源十郎は
「さっきの男が見せてくれた文献に書いてあったものだ。
それだけが唐突に書いてあったから
一応書き留めておいた」
と言う