刑事とJK
第78章 トレジャーハンター
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「源十郎さん、あの子たち帰っちゃいましたね」
光子はトポポポポ…と急須にお湯を入れた
「そうだな」
源十郎はあぐらをかいて新聞を読む
「でも、あれはちょっと
かわいそうだったんじゃありませんか?」
「何がだ?」
「もう…
とぼけらっしゃるのですね?」
光子はフッと押し入れを眺めた
あの虎・龍の謎は、
前から源十郎が解いていた
そしてその埋蔵金が、まさか部屋の押し入れに隠してあるとは
誰も気がつかないだろう
源十郎と光子を除いて…
「こんなにたくさんのお金、どうするんですの?」
「…ゆうひさんや、藤野夫妻が困った時にでも使おうかな?」
「あらまぁ、正貴は?」
「あいつぁ知らん」
源十郎はズズズっとお茶を啜った