刑事とJK
第79章 刑事危機
「そういやぁ、ゆうひ…」
斉藤はベッドに横になったまま言った
ゆうひは料理中だ
フライパンから目を離さないで
『何?』と聞いた
「胸でかくなった?」
『え///
やだ、どうしてかなぁ?///』
「ついでに腹もでかくなった」
『お前の卵焼きに卵の殻を入れといてやる』
「いや別に…そういう意味じゃねぇって」
斉藤は笑いながらゆうひの後ろに立ち、
優しくお腹を撫でた
「子供…成長してる…///」
『…うん///』
こうやって、
ただそばにいるだけでも幸せなのに…
子供が生まれたら、どれくらい幸せになれるのかな…?
『…はい、出来たよ
席に着くー』
「へーい」
朝食を取り終え、
今日もいつもと変わらず出勤する
――――――――――
「おはよっす」
斉藤は刑事課に着くと、
適当に挨拶を済ませ
自分の仕事部屋に入った
「おはようございます、先輩!!」
シゲの元気な声
こんなこと今さらだが、なかなか爽やかな挨拶だ
「おはよ」
変に気分が清々しい
今日は仕事能率が通常の1,5倍くらいある気がする
よし
仕事すっかな…
椅子に座って、いざ作業開始
と意気込んでいると
やっぱり、そうもいかないようで
「斉藤!!」
お決まりのように、誰かが慌てて部屋の扉を開けた