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刑事とJK

第79章 刑事危機





―――――――――――



翌日



「中島さん!!」



「あ、斉藤君おはよう」




柔らかく挨拶をした中島の胸倉を、斉藤は掴んだ




「何でほんとのこと言ってくんなかったんすか!?
こっちが一体どんだけ落ち込んだか…!!」




「ああごめんごめん、…でも斉藤君、
ほんとのこと言ったら勝手に単独捜査するでしょ?」





「あ…ぅ…まあ…」





「でしょー?
君のためを思ってのことだったんだよ?」





「でもオレは納得でき―――…!!」

「今回の事件で、君は何を得た?」





「え?」





「君のことを想ってくれる奥さんや、君のために汗水流した大切な仲間の存在に
改めて気づかされたんじゃないかい?」





「あ…」





藤野…シゲ…南…吉川…






…ゆうひ…








「オレのために…皆が頑張って…」





「そうだよ
君にはたくさんの大切な人がいる…
それを忘れちゃいけないよ」






中島は斉藤の肩をポンポンと叩いた






「これにて事件解決、じゃっ、これからも頑張ってね」





中島はそう言ってその場を立ち去った






「中島さん…」







なんか…








うまく丸め込まれたような…









まあ、いいか










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