テキストサイズ

刑事とJK

第80章 終わりへの始まり


―――――――――――



『ん~いい朝~』


ゆうひは思い切り伸びをした



「ねみぃ…」



『あ、寝癖ひどいよー』





ゆうひは斉藤の髪を手で直そうとしたが
なかなか頑固な髪は、ちょっとやそっとじゃ直ろうとしない





『ピンピコピンピコめんどくさいなぁ』




「…オレに言われても…」




斉藤は枕を抱えて顔を埋めた





『ふふふ///
じゃあ朝ごはん作るねー』





ゆうひはベッドから下り、朝食作りにかかった

と、その前にテレビを付けて





『あ、斉藤、アミューズメントパークの生中継やってるよ』




「…あ?」




ここしばらくはその話題ばっかだな…





『でも、いっぱい人が集まってる』




「?」





確か開園までは、あと何日かあるはずだ


順番待ちにしては早すぎるだろう…



と、斉藤も起き上がってテレビを見た



するとどうだろう





レポーターやその周りのやじ馬の慌ただしい雰囲気



明らか、昨日ののほほんとした感じではなかった






〈えー、現在こちらのアミューズメントパークですが…
昨日、生中継中に突如映像が途切れ、ここでレポートしていたキャスターやカメラマンがその後帰って来ないという事態になりました…!!〉




「え…?」





昨日の生中継中…?


オレやシゲが見ていた時のことか…?






〈今、警察が駆け付けて来ました!!
おそらくキャスターたちはパーク内にいると思われますが、
建物はどこの扉も開きません…!!〉





「……」




何が起こってんだ…?







ストーリーメニュー

TOPTOPへ