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刑事とJK

第82章 刑事と爆弾狂








「で、どうすんの?」



小泉は斉藤を見てきた




「…今のは、2人だったか?」

「いいや、3人だった」




遠くからジリジリと犯人が近づいてくるのがわかる…

ここで隠れてるわけにゃいかねぇ





「ゆうひ、絶対出てくんなよ」

『え?』



斉藤は小泉に目配せした



「了解」



その瞬間、斉藤は右に、小泉は左に走り出した




『ち…ちょっと…!!』




コーヒーカップの後ろから2つの影が飛び出したのを見ると、
犯人は躊躇いなく撃ってきた



ドンッ
ドンッドンッドンッ!!





斉藤はジェットコースターの柱に隠れた








「…」


こっからどうすっかだな…


こっちを狙ってきたのは2人



あとの1人は(気にくわねぇが)小泉に任せるとして、…銃相手に丸腰は厳しい…



コツ

コツ

コツ…


近づいてくる足音…




仕方ねぇ、一か八かだ





パーク内は、外の光が入らず暗い




暗いのを利用して、ばれないように柱によじ登った


アトラクションの点検用に、柱には取っ手が付けてあったため、登るのは容易だった





コツ…コツ…


バッ


と二人の犯人は斉藤が隠れた場所に銃を向けた

が、そこに斉藤の姿はない





「?」

「どこに…?」



その瞬間斉藤は手を離し、
犯人の一人を思いっ切り踏み付け倒した




「…!!?」


もう一人は慌てて銃を構えるが、撃たせる前にこっちから突っ込んだ


ドサッと押し倒すと、容赦なく腹に一撃を食らわす



「ガハッ…」









「ふぅ…」



踏み付けられた犯人は気絶し、もう一人は泡を吹いてガクッと頭を垂れた









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