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刑事とJK

第83章 仲間







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「村上ー、早くー」


「待ってくださいよ寺田さん…」




飛鳥は寺田という女に呼ばれ、ただただついて行った


寺田は職場の先輩で、
アミューズメントパークから近い場所に勤務している




好奇心旺盛な寺田は、アミューズメントパークで起こっている変な事件に興味をそそられ、
こうやって飛鳥を連れ回してパークの周りにやって来たのだ





「人がたくさんいて凄いね、ほら、警察とか、刑事さんまでいる」




「え?」






飛鳥が目を凝らすと、パトカーが数台見えた


その前で何やら喋っている刑事…





ああ、よく知っている…南だった






「ほんとですね」





飛鳥は適当に寺田に話を合わせた



…でも、何で南がここに…?
よっぽどひどい事件なのかな…?




「じゃあ、あたしはあの野次馬の中に参加してこよっかな~」



寺田はワクワクしながら、パークの外に群がる野次馬の中に入って行った




「ちょっ…寺田さん…」




飛鳥はどうも、あの人混みに入る気にはなれなかった






「あ…」




よく見ると、その中にシゲと千花がいるのを見つけた




…デート中かな?


そう思った時だった




「飛鳥…!!?」



「え?」



自分を呼んだのは、南だった


南はこっちへ駆けてきた



「飛鳥…、何でここに…?」



「職場の先輩に誘われて…南は仕事で?」



「ああ…厄介な事件だ…」



飛鳥は南の表情で、よっぽど大変な事件なんだな
とわかった






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